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学院長メッセージ

学院長メッセージ

理事長 山根誠之

理事長からのメッセージ

理事長 山根誠之

2019年度が始まりました。中学高等学校の青山学院大学の系属校化と男女共学化によって、当学院への評価は年々高まり、当横浜英和学院に入園、入学希望者が増え、横浜英和学院ははちきれるような元気と明るさで満ち満ちています。

今、宇宙に滞在している日本の「はやぶさ2号」が話題です。有機物や水があると思われる地球近傍小惑星「りゅうぐう」への着陸、そして、そこから、サンプルを採取し、地球に持ち帰り、生命誕生の謎を解明するのが目的です。地球近傍といっても宇宙の遥か彼方にロケットが到達し戻ってくる、そのことだけでも人間の考えだした科学技術のすばらしさに感嘆せざるを得ません。

紀元前5世紀半に書かれた旧約聖書ヨブ記9章に次のような言葉があります。 「神は北斗やオリオンを すばるや、南の星座を造られた。 神は測り難く大きな業を成し遂げられる。神がそばを通られてもわたしは気づかず すぎ行かれてもそれと悟らない。」

紀元前の空はどれほど澄んでいたのだろうかと思いますが、横浜の街でも北斗やオリオン、すばるはうっすらと夜空に輝いています。宇宙誕生のメカニズム、も解明され、生命誕生の謎に迫ろうとする時代に生きる私たちは、この学院で学ぶ園児、児童、生徒たちに、科学が発達したこの時代にふさわしい知識と応用力を身に着けてもらうと同時に、基礎学力を高めていく必要があると考えて、時代に見合ったカリキュラムを作成し、IT等の技術を駆使して教育活動を実践しています。

しかし、科学が進歩しても、解明された事実そのものを生み出した目には見えない「力・もの」に行きつくことはできません、それ故、多くの科学者はそれを「サムシング・グレイト(何か偉大なもの)」と呼んでいます。まさに人知では計り知れないものへの畏敬の念の表現です。

私たちキリスト教学校では、神が宇宙を創造し、命を与えたと信じています。神こそ科学者の言う「サムシング・グレイト」なのです。

経済や科学の成長発達が、まるで人間が万能であるかのように思い込み、そのことが昨今の歪んだ諸現象を生み出しています。グローバル経済が生み出した甚だしい貧富の格差、自国中心主義と排外主義、児童虐待、ヘイトスピーチ、SNSを利用した社会の撹乱等々、そのことへの正しい判断能力が真に必要とされています。まさにこういう時代であるからこそ、本年創立139周年を迎えた横浜英和学院では、毎朝の礼拝に始まる学院生活を通して謙虚に、神、そしてイエス・キリストが語り掛ける言葉に耳を澄ませ、神がそばを通る時、過ぎ行かれるのを見逃さない心を育てることを最も大切なこととしています。

このように本年度も当学院は「心を清め、人に仕えよ」の学院のスピリットを大切に語り続けていきます。

学院長 伊藤 美奈子

学院長からのメッセージ

学院長 伊藤 美奈子

今年は横浜開港160年を祝おうとしております。本校の創立者ブリテン先生は横浜開港21年の1880年、文化も、歴史も、言葉も分からないまま、58歳で横浜山手に来て、4人の生徒を集めて本校の前身となるブリテンスクールを開校しました。

アメリカでは、1828年、プロテスタントのメソジスト信徒たちが教会の民主化を求めて、メソジストプロテスタント派を立ち上げました。その50年後、メソジストプロテスタント教会婦人外国伝道会が組織され、女性たちが外国伝道を目的に積極的に教会で献金を集め、いまだ教育の機会に恵まれない日本の女子のためにブリテン先生を最初の宣教師として日本に派遣したのです。他の派遣組織を通して、32歳のとき2年間アフリカのリベリアに、その後インドに17年間派遣されたベテランの宣教師でした。

ブリテンスクール開校1年前、後に青山学院大学の第1代学院長となるマクレイ宣教師が長い中国伝道を終え、日本の開国を知って同じ横浜山手にやってきました。そして聖書や英語を教える美會神学校を開校しました。また翌年、中国で彼が作った教会と同じ名前の天安堂という教会もつくりました。当時の本校生徒達は、ほとんどが寄宿舎生活をしていました。ある卒業生が「日曜日には、皆で天安堂へ礼拝に行きました」と作文の中で語っています。マクレイ先生とブリテン先生は共にメソジスト派の宣教師なので、二人の間には、当然交流があったことは容易に想像できます。

その時から130年の間、両校はそれぞれの歩みを進めていましたが、4年前、神様はその二つの学校を系属校という形で再び結び付けてくださったのです。横浜英和は青山学院の系属校としてキリスト教教育による人間育成を共に担い、よき人材を世の中に送り出そうということになったのです。そのような昔から、神様のご計画の中にこのことがあったと思う時、実に神様のなさることは人知を超えたものであると畏敬の念に駆られます。

2016年、中学高等学校は青山学院の系属校として新たな歩みを始め、2018年には、中高も男女共学に踏み切りました。ブリテンスクールの時代には、男女共学で有島武郎も妹と共に、創立間もない本校に学び、その時の体験をもとに「一房の葡萄」という珠玉の作品を世に送り出しています。

本校の教育の礎はキリスト教の教えによる人格教育です。全校を通して、毎朝、礼拝から一日が始まります。神の前に自らと向き合い、心を静めるとともに、神様に見守られているという豊かな気持をもって元気に一日をスタートさせます。

又、校訓「心を清め、人に仕えよ」を実践するには、人格の育成と同時に、確かな学力を養い、将来、それぞれに与えられた神様からのmissionを生涯にわたって構築していく強く、しなやかな人間の育成を目指しております。校訓の実現のためには、社会的、経済的、精神的、生活的自立が必須と考えます。

学院全体を通してグローバル教育に力を入れております。ブリテン先生を始め、その後に続く多くの宣教師たちをロールモデルとして、国境や民族、言語の壁を越えて世界の人々と共に歩み、相互理解に努め、平和を作り出す人間育成を目指しています。オーストラリアの2校とは、20年以上姉妹校交流が続き、相手校に行くだけでなく、受け入れも実施し、固い絆で結ばれています。姉妹校の生徒が来校するときには、中高の生徒だけでなく、幼稚園、小学校の児童たちも楽しい交流の時を持ちます。小学生は姉妹校の小学生と文通を通しての交流も長い歴史をもっております。その他、2013年には、アメリカの大学とも姉妹校提携をし、毎年春休みにその大学に生徒達が出かけ、アメリカの大学生活に触れる機会を持ち、将来海外への留学を考えるきっかけ作りにもなっております。高校1年生は全員がオーストラリアへ海外研修に出かけ、中学生はアメリカで行われる国際キャンプに参加する機会もあります。

また、学院を流れる明るく、元気な温かい空気は、60年以上続けている学校給食に負うところが大きくあります。安全でおいしい給食を共に囲む楽しいひと時こそ日々、いろいろなことに全力で、積極的に取り組み、自分の限界に挑戦しようという大きなエネルギーの源です。わたしたちは、皆英和familyの一人であることを誇りに思い、四季折々の花に彩られる美しい蒔田の丘でそれぞれの夢に向かって今日も明るい一歩を踏み出しています。