茅野尚子(ちのなおこ) / 2004年卒業

卒業後の進路:
2008年3月 北里大学水産学部水産生物科学科 卒業
2010年3月 北里大学大学院水産学研究科水圏生物科学専攻修士課程 修了
2010年4月 東京大学大学院農学生命科学研究科水圏生物科学専攻博士課程 入学・在学中
現在の仕事:
現在私は東京大学大学院に籍を置き、東京大学大気海洋研究所でウナギの生態についての研究を行っています。
ウナギは日本で年間10万トンも消費される重要な水産資源です。しかし、ウナギの生活史や生態は、未だ明らかにされていません。近年、減少の一途を辿るウナギ資源の回復や保護方策を考える上で、ウナギの生態を知ることは、必要不可欠です。そこで私は、ウナギ属の回遊生態を明らかにするため、ウナギ属魚類の発祥の地とされている熱帯域(特にインドネシア)に生息するウナギの回遊特性に焦点をあてて、研究を進めています。
私の研究は、現地でウナギを集める事から始まります。自分の目で採集環境を観察し、現地の人から直接話を聞き、ウナギを集めます。これは生態の研究をする上で非常に重要な事です。そして、これらのウナギのサンプルを研究室に持ち帰り、分析した結果をまとめ、学会などで研究発表を行っています。
中高時代:
私は横浜英和で、中学高校時代を過ごしました。在学中は勉学よりも友達と楽しく過ごす事を最優先に、ソフトボール部・オーケストラ部・生徒会に所属しておりました。どれもメンバー全員の協力が必要不可欠ですが、時には自分勝手な行動をとってしまう事もありました。しかしその度、自分の弱さや人の優しさ、新しいものの見方に気づかされ、得たものは本当に大きかったと思います。また、生徒会活動では、様々な意見や制約の中で、一つのものを作り上げなくてはならず大変でしたが、皆でやり遂げた後の達成感は他では得られない、やりがいのあるものでした。
今振り返れば、英和で過ごした6年の間に、人と人との間で多くのものを学び、『人』が大好きになりました。人と一緒にいて、辛かったことや、悲しかったこと、腹の立ったこともありました。しかしその殆どが、また人と一緒にいた事で、心から救われたり、嬉しかったり、幸せな気持ちになれたと思うのです。また、発言や行動、それは非常に重要であり、物事を大きく左右させます。しかし、本当に大切なのはその裏にある『心』、そう思えるようになりました。
現在私は研究のため、東南アジアで生活することが多くあります。それぞれの国には歴史があり、それぞれの人が異なった宗教・生活環境で生きています。口で言うのは簡単ですが、本当に様々な人に出会い、様々な世界を垣間見たように思います。言語や習慣の違いから、気持ちが伝わらない事や、すれ違ってしまうこともありますが、一生懸命に心を込めてやっていれば、いつかきちんと伝わると思いました。人の『心』は変わらないんだ、と今現地で調査をしながら強く感じています。
私が英和で学んだ『心』の大切さは、今私が生きる上で本当に大切な糧となっています。英和で養った『心』は、家族や友人、学校だけでなく、世界で通じるものだと思っています。