
横浜英和学院創立145年を迎えました。創立者であるブリテン先生は、貧しい子どもたちや混血児と呼ばれた子どもたちを受け入れ、すべての人に学ぶ機会を開くために、男女共学の学校を創設されました。そして、「心を清め、人に仕えよ」という生き方を教えられました。
さて、今年もシオン祭が開催されました。パンフレットには、この学院祭の名前の由来が紹介されています。横浜英和学院の学院祭が「シオン祭」と呼ばれるようになったのは、今からおよそ半世紀前の1969年のことです。「シオン」とは、聖書に登場するエルサレムの丘の名前で、神さまが共におられる場所を意味しています。
今年のシオン祭のテーマは「Adventure(アドヴェンチャー)」でした。未知の世界に一歩踏み出す勇気、新しい挑戦を恐れず前に進む心を大切にしながら、さまざまな企画や活動に取り組みました。多くの人と出会い、協力し合いながら創り上げたこのシオン祭も、まさに信仰と希望に満ちた「シオン」の精神を今に受け継いでいるといえるでしょう。
生徒の中には、「英語では “shion” でも “sion” でもなく “Zion” なんですね」と気づいた人もいました。その通りです。「Zion(シオン)」とは、神さまが共におられる場所を意味し、私たちの学院そのものを表す言葉でもあります。145年前にブリテン先生が始めた学びの灯は、今も変わらずここに輝いています。
わたしたちは、この英和という「シオンの丘」に立つ者として、これからも「心を清め、人に仕え、世の光となる」歩みを続けていきましょう。