「恵みに感謝」

秋の深まりとともに、園庭の木々や風の匂いにも季節の移り変わりを感じるようになりました。子どもたちは、毎日の園生活の中で、さまざまな発見や出会いを重ねています。
小さな虫を見つけて夢中になって観察する子、友だちと一緒に泥だらけになりながら山をつくる子、穴を掘る子、思いどおりにいかなくても何度も挑戦する子・・。
そんな子どもたちの姿を見ていると、一人ひとりに神さまから与えられた豊かな力があり、それぞれの歩みで成長していることを感じます。
私たち大人は、つい「できるようになったこと」や「目に見える成長」に喜びを感じがちです。
しかし、できなかったことに挑戦する姿も、挑戦する勇気も、思い通りにいかず悔し涙を流す姿も、その悔しいと思う心も、友だちの気持ちに気づきそっと寄り添う姿も、相手を思いやる心も、すべてが大切な成長の一歩です。
安心できる環境の中で、自分らしさを発揮し、失敗してもまた挑戦しようとする子どもたちを、私たちは温かく見守っていきたいと思っています。
横浜英和幼稚園では、スクールモットー「心を清め 人に仕えよ」のもと、日々の礼拝を大切にしています。うれしい時も、悲しい時も、自然の美しさに心を動かされた時も、神さまに心を向け、お祈りをします。その中で、自分が愛されていること、周りの人や自然から多くの恵みをいただいていることに、子どもたちは少しずつ気づいていきます。そして、その感謝の心が、友だちを思いやり、誰かのために自分にできることをしようとする優しさへと育っていくのです。
子どもたちの成長は、決して一人だけで成し遂げられるものではありません。神さまの見守りの中で、友だちと出会い、保護者の皆さまにあたたかく支えられ、教職員に穏やかに見守られながら、一歩ずつ大きくなっていきます。そのかけがえのない日々を、ご家庭と共に歩めることに心から感謝いたします。
これからも、子どもたち一人ひとりのありのままを受けとめ、それぞれの育ちを大切にしながら、心豊かに成長できる幼稚園でありたいと願っています。日々の小さな喜びや出会いに感謝し、子どもたちと共に歩んでまいりましょう。
こうした目には見えない心の育ちやプロセスを慈しみ大切にするまなざしは、まもなく迎えるシオン祭の作品展にも通じています。展示された作品をご覧いただきながら、「どうしてこの色にしたのかな?」「作品をつくりながら、お友だちや先生と、どんな会話を楽しんだのかしら?」と、子どもたちの思いやストーリーに心を寄せていただければ幸いです。
園長 岡田直美