【5ー6月 園長だより】

2026.05.13

  —「感じる」心と「考える」力—

 新緑の季節を過ぎ、園庭に降り注ぐ日差しに力強さが加わってまいりました。子どもたちの明るい笑い声が響き、今年度も横浜英和幼稚園の大切な歩みが着実に進んでおります。

キリスト教教育を礎とする本園では、子どもたち一人ひとりが「神さまに愛されているかけがえのない存在」であることを知ることを何よりも大切にしています。

今月、私たちはそれぞれの学年に合わせたテーマと聖句を掲げ、子どもたちの心の成長に寄り添ってまいります。

【年少組】 テーマ:かんじて

「わたしは良い羊飼いである。」(ヨハネによる福音書 10章11節)

 入園から月日が経ち、年少の皆さんは園での生活を全身で感じて、日々を鮮やかに彩っています。
イエス様は、迷える一匹の羊を決して見捨てない「良い羊飼い」です。まだ言葉で「神さま」を理解するのが難しい子どもたちにとって、その愛は、日々接する教師たちの温かな手のぬくもりや、お友だちとの笑い声を通して届けられるでしょう。
しかし、私たちが本当に伝えていきたいのは、その温もりの先にある「神さまからの絶対的な安心感」です。  
たとえ失敗しても、泣いていても、神さまは「あなたはわたしの愛する子。そのままのあなたで大丈夫だよ」と、大きな腕で丸ごと包み込んでくださっています。この、何ものにも代えがたい絶対的な肯定に守られているという実感が、生涯にわたって揺るがない心の岩盤となり、これから大きく枝葉を広げていくための確かな土台となるのです。
 子どもたち、ひとりひとりに「時」があります。あせらず、ゆったりと見守ってまいりましょう。

 

【年中・年長組】 テーマ:考えてみよう

「主は羊飼い。わたしには何も欠けることがない。」(詩編 23編1節)

 少しずつお兄さん、お姉さんになった年中・年長の皆さんには、身の回りの出来事やお友だちの気持ちに心を寄せ、自ら考えてみる機会を大切にしています。
 先日、年長組は「お泊まり保育」という大きな挑戦を終えました。大好きなお家の方と離れて過ごす夜、子どもたちは寂しさや不安も経験しました。けれど、そんな時こそ、子どもたちは自分の力で「どうすれば楽しく過ごせるかな?」「お友だちを助けてあげよう」と一生懸命に考え、行動していました。
お家の方と離れていても、神さまと先生、そしてなにより仲間にと一緒にいられる。仲間に守られている。その安心感=満たされた心 があったからこそ、子どもたちは勇気を出して「お泊り保育」という時間を、一歩ずつ歩き通せたのだと思います。
「自分は神さまに愛され、守られている」という揺るぎない安心感があってこそ、子どもたちは初めて、未知のことに挑戦し、自らを変えていく「勇気」を持てるのですね。
その勇気を、心から応援する者でありたいと思います。

園長 岡田直美