【9月 園長だより】
2016.09.15
躍 動
台風シーズンになりました。9月8日は、大きな台風と予報されていたので前日から悩みに悩み、朝まで判断を伸ばし、通常の保育になりました。午前中は時々陽も差して、園庭での遊びを楽しむことができました。ところが2時近くになって、まるで降園時間に合わせるかのように強い雨が降り始めました。子どもたちを送り出しに階段を下りながら「あらあら、みんなが帰る時間なのに降ってきちゃったわねぇ」と声をかけると、「でも、きょう、ようちえんがあってよかった~」と弾んだ声が返ってきました。
「今日、よかった!」と感じて、明日が楽しみになる。楽しみにしていたことを楽しんで、「よかった!」と実感する。そして、また明日が楽しみになる。・・・子どもたちの毎日がこんなふうに続いていってほしいと願っています。その中には、予定を変えなければならないことや友だちとわかりあえないことなど思い通りにいかないこともあることでしょう。それらのことと向き合いながら、それらを超えて、子どもたちの気持ちを前向きに意欲的にさせるのは、子どもたちの好奇心、探求心、共感性など、生活を通して培ってきた力のおかげです。そのような育ちを大切にしながら、2学期の毎日を過ごしていきたいと思います。
小さい子どもたちと「平和」について考えることはまだまだ難しいと思われるかもしれません。確かに、戦争や平和を言葉で伝えようとするのは難しいでしょう。けれども、小さい子どもたちが充実した毎日を積み重ねていること、その日常の価値を知っていること、守りたいと願うことは、平和教育の欠かすことができないベースとなるものです。そこに根ざしつつ、年齢や関心に応じて親しい大人から話を聞いたり、共に祈ったりすることは子どもの世界を広げ、思いを深める助けとなることでしょう。充実した毎日を通して、未来の平和への礎を築いていきましょう。
2学期は、保護者の皆様のご協力をいただく機会も多くなります。お子様と一緒に楽しんで頂ければうれしいことです。
園長 菰田とみ子