【11月 園長だより】

2016.10.28

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 ようやく秋らしい気候となりました。体を動かすことも心地よく感じられる季節です。秋、幼稚園では、いろいろなことを親子で楽しむ機会をつくっています。子どもたちの成長ぶりをご覧いただく時でもありますが、それ以上に、一緒に楽しむことで、ワクワクしたり、ドキドキしたり、心を合わせる喜びを存分に味わってほしいと願っています。

 この月、子どもたちと共に覚える聖書の言葉は、「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。」 一緒に喜んでくれる人がいることで喜びは倍増し、一緒に泣いてくれる人がいることで新たに起き上がる力が与えられる。・・・大人の私たちにはこのような経験がいくつもあるのではないかと思いますが、子どもたちも同じです。日々の生活の中で心を通わせ、泣いたり笑ったりしながら、一人では得られない力を蓄えています。

 子どもたちの遊びが深まってくると、それまでにはなかった衝突やもめごとが起こることがあります。「仲よく遊べていたのに・・・」「どうして?」と、今までできたことができなくなったように見えますが、そうではなくて、「もっとわかりたい」「もっとわかってほしい」と、子どもたちの願いがこれまでよりも深まっているからなのです。そんな時には、いざこざを治めようとするよりも、気持ちを伝えたり、聞いたりできるようなチャンスになるように助けてあげられるといいのではないでしょうか。泣いたり、笑ったり、時には怒ったりしながら、毎日を紡いでいける仲間がいることは、なんてすてきなことでしょう。そんな仲間との生活がベースにあると、子どもたちは自分の世界をさらに広げていくことができます。身近な仲間の気持ちを推し測ることができることがベースになって、想像力によって、初めて会う人や遠くに住む人の心にも寄り添うことができるようになるでしょう。

 11月15日には、ワトトチルドレンズクワイアのコンサートがあります。神様を賛美する同じ気持ちを元に、歌い、聞き、心を通わせあう経験が子どもたちの心の世界をさらに広げ、深めてくれますように。 

 

園長  菰田とみ子