【10月 園長だより】

2017.10.19

動く

今年も園庭のキンモクセイが黄色い花をつけた。黄色い花を揺らして、枝々の間から子どもたちの姿が見え隠れしている。体中すっかりキンモクセイの香りにつつまれてしまっている。木登りの木として子どもたちの大のお気に入り、時々小枝で背中や腕に擦り傷を作りながらも「大好き」なことはちっとも変わらず、毎日満員になっている。

草をかき分けて、バッタを追いかける子どもたち、青空に向かってブランコをこぐ子どもたち・・・

夏から秋に移りゆく自然の中で、子どもたちの遊びも呼応するかのように好きな遊びを繰り返しながら、新しさを見つ、楽しんでいる。新しい環境からスタートする1学期とは異なり、秋は子どもたちの表情にも余裕が見られる。他の友達を思いやれる余裕、明日のことを思い描く余裕、楽しいことを見つけて伝えたくなる余裕・・・そのような中で、みんなで一緒に楽しむ活動や家族も一緒に楽しむ行事が計画されている。

プレーデーに向けての準備がそれぞれのグレードで始まっている。子どもたちが楽しんでいるダンスやゲームが「一緒に・・・」という思いの中で、家族や見に来てくださる方々のなかにも広がっていくことができたらと願っている。

広いグランドでのプレーデーを初めて経験する子どもたちの期待や戸惑いも、去年のことを思い出しながらワクワクしている気持ち、一人一人の違いを大切にしながら日々の園生活が積み重ねられている。経験を重ね、プレーデーのイメージを共有できるようになっている年長組には、自分たちにできることを考えたり、必要な役割を担ったり、小さなスタッフとしての活躍の場も待っている。

楽しみながら一歩一歩、思い描き考えながら一歩一歩、汗を流しながら一歩一歩・・・大切な経験を重ねつつ、力をつけていく園生活を願っている。

様々なご協力、よろしくお願いいたします。

     園長 菰田とみ子