【11月 園長だより】

2017.11.01

 

一 緒 に

 

 今年は夏と冬が行ったり来たりしながら、秋が深まっていきます。幼稚園の2学期は、遠足、プレーデー、シオン祭など、親子で楽しむ機会を多くつくっています。子どもたちの成長ぶりをご覧いただく機会にもなりますが、それ以上に、一緒に楽しむことで、親も子も心を合わせる喜びを存分に味わってほしいと願っているからです。そして、これらの経験を手掛かりに、子どもたちだけの活動やいつもの園生活についても、子どもたちの話しを聞いて思い描いてほしいと思います。

子どもたち同士でも、一緒に喜んだり、悔しがったり、次のことを考えて力や知恵を合わせることはとても大切な経験です。そして、それができる仲間がいることで、一人では得られない力をどんどん蓄えています。もちろん、一直線に成長していくわけではありません。一緒に遊んだり、取り組んだりするときに、それまでにはなかった衝突やもめごとが起こることがあります。「仲よく遊べていたのに・・・」「どうして?」と、今までできたことができなくなったように見えますが、そうではありません。「もっとわかりたい」「もっとわかってほしい」と、子どもたちの願いがこれまでよりも深まっているからなのです。そんな時には、いざこざを治めようとするよりも、気持ちを伝えたり、聞いたりできるように工夫して、相手を知るチャンスになるように助けてあげられるといいのではないでしょうか。「そうだったのか・・・」「・・・だと思っちゃったよ」と、相手の気持ちや考えに気づくと、それだけ自分の世界が広がります。豊かになっていきます。

泣いたり、笑ったり、時には怒ったりしながら、毎日を紡いでいける仲間がいることは、なんてすてきなことでしょう。そんな仲間との生活がベースにあると、身近な仲間の気持ちを推し測ることができるようになって、さらに、想像力によって、初めて会う人や遠くに住む人の心にも寄り添うことができるようになっていきます。秋の深まりとともに、子どもたちの心も深まっていく・・・そんな11月でありますように。

 園長  菰田とみ子