【10月 園長だより】

2018.10.12

取 り 組 む

 

金木犀の甘い香りが漂い、夜には秋の虫の声が聞かれる季節となりました。

幼稚園では、プレイデーがいよいよ近づき保育室やホール、また園庭に子ども達の元気いっぱいな声が響いています。年少組は「アイスクリーム」の歌に合わせ教師や友だちのまねをしながら身体を動かし、とても楽しそうです。先日「アイスクリーム」のメロディーを鼻歌で歌いながら職員室の前を通り過ぎていく子がいました。「無意識に鼻歌で口ずさむ程、馴染んだのかしら?」と嬉しくなります。年中組は曲に合わせ、のびのびと手足を広げたり身体を動かしたりしています。年長組は世界に目を向けたことがきっかけとなり出会ったメキシコのリズムに合わせダンスを楽しんでいます。サンバのリズムにのって心地良さそうに笑顔で踊る姿を見ていると、ついついこちらまで手拍子をしたくなります。また、年長組が走る姿には迫力さえ感じます。特にリレーでは最後まで思いきり走るだけでなくタイミングよくバトンを渡すことや、友だちと気持ちをひとつにしながら応援をするなど活動を楽しむ姿が見られます。どのグレードの子ども達も、いろいろな遊びの中で身体をたくさん使う心地よさを味わって欲しいと思います。

気候の良い秋は、いろいろな素材に触れ、ゆっくりと遊びに取りくむことができる時期でもあります。年少組は自分達で染めた和紙の浴衣人形を台紙に貼り、帯や台紙の色も自分達で決め敬老の日のカードを作りました。年中、長組は色画用紙に絵の具でコスモスの茎と葉を描き、お花紙や和紙で花を作りました。茎の部分は実際のコスモスのようにほっそりと、花は淡いピンク色で、とても素敵です。年中組はこのコスモスを敬老カードとして送り、年長組は保育室のボードに飾りました。保育室は、すっかり秋の装いになりました。また、年中組は発泡スチロールや空き容器を使った制作活動にも取り組んでいます。出来上がった物にマジックで模様を入れ、さらに個性豊かな作品となりました。年長組はプレイデーのダンスで着る衣装も製作中です。布用のアクリル絵の具で描かれた一人ひとり違うダイナミックな模様に乞うご期待です。このように、いろいろな素材を使い自分なりにやり方を考えたり工夫したりしたすることをたくさん重ねて欲しいと思います。そのことが、きっと心の豊かさにつながっていくと信じるからです。季節の移り変わりが感じられるこの時期、秋の自然にも目を向けながら、ゆっくりとした気持ちで過ごしたいと思っています。

 

園長  上田 昌美