【11月 園長だより】

2019.11.02

 

 

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 朝晩は空気が、すっかり冷たくなり秋の深まりさえ感じるようになりました。

 子ども達が心待ちにしていたプレーデーが台風の影響で中止となったことは本当に残念でした。特に、各学年のダンスは、それぞれに特徴があり、とても素敵なのに、おうちの方々にお見せすることができないのは残念過ぎる、何か方法はないものかと考えました。「ダンス発表会」という形になってしまいましたが、ご覧いただく機会が与えられ心から感謝をしております。

 職員室にいると、よく聞こえてくるのが年少組ダンス曲「みんなの輪」の何気ない歌声です。メロディーが馴染みやすいのでしょう、年少組だけでなく年中、年長組の子ども達まで廊下を歩きながら、また、靴を取り替えながら口ずさんでいて、ついつい、こちらまで顔が緩んでしまいます。年少組の子ども達は、みんなの“輪”でポーズをとるのが大好きです。歌詞と手につけているポンポンの鈴の音にポーズが加わり、何とも言えない可愛さです。年中組はアフリカのリズムに合わせて楽器をならしたり、踊ったりしています。いかにも陽気で明るいリズムに誘われるのでしょうか、年中組の保育室から小太鼓やマラカス、タンバリン、鈴などの音が聞こえると、年少組の子ども達が不思議そうな顔で覗きに行ったり、振り付けを真似して身体を動かしたり、かけ声をかけたりしていました。また、年長組は小説『オズの魔法使い』でお馴染みの「Over the rainbow」の曲でレイン棒を使ってリズムにのります。隊形を変化させながら踊るところは、さすが年長さん、棒の先についているみんなのテープが風に揺れ、お客さんになって見ている年少、年中組の子ども達から「わぁ、綺麗!」と歓声があがっていました。一時はいろいろなリズムやメロディーがあちこちから聞こえてきて、幼稚園の中が、とても賑やかでした。プレーデーの活動を通し、一緒に身体を動かしたり、力いっぱい取り組んだり、喜んだり、悔しがったりと、子ども達はいろいろな思いを保育者、また、友だちと共感できたことと思います。おうちの方々には急な日程となりましたが、時間をおつくりいただき、また、心のこもった温かい拍手や応援をいただき本当にありがとうございました。

園長 上田昌美