【12月 園長だより】

2020.12.01

喜びにあふれて

 

 うれしいクリスマスを待つ、アドベント(待降節)に入りました。自然もすっかり冬支度、いろいろな草花の球根も土の中で、暖かくなる春を待っています。

 例年ならば12月になると社会全体は騒々しくなります。クリスマス・歳末大売り出しなどで人の心も、目もその方に奪われがちになります。しかし、今から2020年前のクリスマスは静かな夜に起った出来事です。貧しい人や、病気で苦しんでいる人や、友だちのいない独りで寂しく過ごしている人や、そして色々な悩みを持って苦しんでいる多くの人がいました。そんな、救い主を待っている多くの人々のために、イエス様は来てくださいました。2020年前の静かな夜にイエス様は生まれたのです。

今年度は学校閉鎖状態で新年度を迎え、長~い臨時休業期間を自宅で過ごし、ようやく6月になって分散保育で尚且つ午前保育からスタートしました。コロナ対策で頭を抱えている大人の心配をよそに、年中さんと年長さんは友だちと喜びにあふれて再会することが出来ました。始めは半減した保育時間でしたが、友だちと遊べる貴重な時間を喜びにあふれて過ごしました。年少さんは緩やかな幼稚園のスタートになりました。

10月になってからは平常時間帯での保育を始めましたが、保育の内容は未だ未だコロナ対応プログラムから抜け出せません。不自由な日常生活であっても、登園してから降園するまで、其々の遊び仲間と喜びにあふれて楽しく過ごしています。

次々とお楽しみ行事が中止になって行く中で、11月には今年度初めての親子遠足で、根岸の森林公園に行く事ができました。楽しみな昼食の時間を共有できなかったけれども、年少さんも、年中さんも、年長さんも、それに保護者の方々も喜びにあふれた笑顔の半日でした。大きな森林の中でのどんぐり拾いや綺麗な紅葉の落ち葉を拾い、芝生の広大な大地を走り回り、斜面を転げ回る子どもたちの喜びにあふれた笑顔が印象的でした。特に年長さんにとって残された数少ないお楽しみである親子遠足を、保護者の方々は勿論、先生達も皆で雨天中止にならないよう祈っていました。年長さんの遠足には同行できなかったのですが、何とか雨天中止にはならず、年長さんたちの喜びあふれて、遊びに夢中になっている姿を目に浮かべ、留守番をしていました。

11月中頃から、コロナウイルス感染拡大の第三波を迎え、今後も消毒、マスク、手洗いと、安心安全な保育を心がけ、12月は明日への希望を忘れずに、心の中にイエス様を迎えるような、喜びあふれるクリスマスを待つ、アドベントを過ごしたいと思います。

  園長 滝沢秀行