【10月 園長だより】
2021.10.29
はずませて
猛暑とコロナの爆発的な拡大の夏が終わり、子どもたちは幼稚園に戻ってきました。今年の夏はかって誰も経験したことのない夏休みとなり、子どもたちはどのように過ごしていたのか、心配でもあり感心深いものがありました。そこで保護者から提出してもらった夏休みのカレンダーを拝見し、其々のご家庭で、其々の工夫をされた中で過ごされた、子どもたちの生活の一端を知ることが出来ました。やはり、例年と大きく違い、多くの時間をご家族中心にご家庭で過ごされたようです。
中でもお料理を作りでは、ピザ、ケーキ、パン、カレーライス、和菓子、スクランブルエッグ、かき氷等々。それに食事の手伝い等、普段できないことに挑戦していました。遊びでは折り紙、お人形、絵本、粘土、塗り絵、お絵描き、パズル、スイカわり、工作等を、父母や祖父母、兄弟姉妹、従兄弟や従姉妹等の、ご家族で楽しまれました。お出かけは殆どが県内の近場の施設の、こども科学館、公園、映画、図書館、等々にお父さんやお母さんと出かけました。趣味のお稽古事として、体操、水泳、ダンス、テニス、トランポリン、バレー、フラダンス、サマースクール、その他夏期講習等々に、心はずませて参加し、楽しい時間を過ごされました。県外に出かけられた人は数家族で、何らかの理由があっての事のようでした。今年の夏は県外の遠くへの旅行的なお出かけを控えられ、せいぜい県内の近場で新しい発見の旅に挑戦されたようでした。
二学期が始まりましたが、緊急事態宣言下で「密」を避けるため、止むを得ず分散且午前保育でスタートしました。元気いっぱいに『心はずませて』登園してきましたが、アッと云う間の午前保育です。一日おきの登園で、尚半日の幼稚園の生活です。友だちと会えた喜びを、体全体で表しています。本来なら二学期はお楽しみ行事のプレーデー、シオン祭、感謝祭、クリスマス等々が沢山あります。そのような行事が中止になってしまう中でも、子どもたちは幼稚園に来ると、心はずませて、友達と夢中になって遊びます。園庭のキンモクセイが心地よい香りで、黄色の花を付けています。木が大きく揺れる間から子どもたちが見え隠れしています。頭や体中に花びらをつけて、大好きな木に何人も一緒に登り、木の上から大きな声を発しています。
友達と遊びの面白さに“遊びこみ”、やった!と『心はずませて』取り組むことは、子どもたちの自信につながり、「もっとやりたい」「もっと難しい事に挑戦してみたい」という気持ちにつながっていくものと思います。
園長 滝沢秀行