【4~5月 園長だより】

2022.04.18

はじめの一歩「緊張して疲れたよ」

 

学院正門の名残の桜、白い大島桜と薄い桃色の八重桜が、春を惜しんでいます。

 年少組も少し幼稚園になれてきたでしょうか。朝、お母さんと別れて、急に悲しくなって泣いてしまうこともあるでしょう。涙もまた成長の1ページです。ゆっくりゆっくりでいいのです。

 年中組と年長組との始業式は、密を避けることから時間をずらして行いました。

最初は年中組の始業式、新しいクラスになってドキドキかなと思いながら、実は私も初めての「園長」にドキドキしていました。そしてあいさつで、みんなと仲良くできるか心配ですと話しかけると、何人かの子どもが、「大丈夫だよ」、「仲良くしてあげるよ」、と言ってくれたのです。

みんなから受け入れられる嬉しさは格別でした。私の心の中にポッと温かい灯がともったようでした。やさしい皆がとても愛おしく思えました。

 次は、年長組の始業式です。

 ピアノに合わせてホールに入ってきました。一番に感じたのは、年中組とは全く違う、何が違うのかと考えてみると、皆の歩き方に張り詰めた何か、緊張感を感じたのでした。

 私も少し圧倒されてしまったのか、通り一遍のあいさつになっているのを感じながらの始業式でした。

 私事で恐縮ですが、孫娘がやはりことし年長組になり、始業式では何時になく緊張していたと娘から聞きました。孫娘曰く、「お姉さんになって疲れたよ」。

 一年の時間が、子どもたちを知らず知らずのうちに大きく成長させていることを知った始業式でした。

 親や教師は様ざま比べながら呟きますが、神様が深いところで見つめてくださっていることを信じて一年を共に過ごしてまいりましょう。

  お父さん、お母さんがんばれ。

園長 磯貝 曉成