【4~5月 園長だより】

2023.04.17

 

                            最初の一歩

   「緊張して疲れたよ」

 

学院本館横の白い大島桜はすでに葉桜となり、正門横の薄い桃色の八重桜は、春を惜しんでいるかのようです。気温の移り変わりが激しく、体調も変化に着いていかないようです。

 さて、年少組の皆さんは少し幼稚園になれてきたでしょうか。朝、お母さんと別れがたく、急に悲しくなって泣いてしまうこともあるでしょう。涙もまた成長のしるしです。慣れるのもゆっくりでいいのです。

 年中組、そして年長組の皆さんも、クラスや担任の先生が代わって、新しい友達との中で、緊張が高じて、夜泣きをすることもあるでしょう。新しい環境で、その変化に慣れるまでは、誰しも変調をきたすものです。教師も保護者も大人たちは、子どもたちを大きく包んでいきましょう。

 子どもたちは、居心地のいい家庭と同じような居場所を幼稚園の中に見出すまで、心は落ち着かないものです。

 次のことを心がけてみましょう。

 子どもたちが家庭に帰ってきたら、子どもたちの一日の思いを、ゆっくりと全身で受け止めてあげてください。幼稚園でのことを何も話さなくても、何も聞かなくていいのです。子どもたちが家庭での何時もの落ち着きを取り戻すまで、一緒にいてあげてください。

 さて、家庭では、あいさつを大切にされていますか。挨拶は単に短い言葉でしょうが、人と人との出会いの第一歩をなすものです。挨拶をする親の姿を子どもは見ています。園バスを待つ際にも、園での出会いの時にも、あいさつの機会は、どこにでもあります。先ず、あいさつからすべてが始まることを子どもたちに知って欲しいのです。

 次に、幼稚園で子どもたちが生活していて、何か疑問に思うことがあれば、小さなことでもいいのです。先ず担任にお聞きください。小さなことほどお聞きください。日頃からの何気ない会話が、大事に至らない御守りになります。

 では、新しい気持ちでこの一年を気持ちよく過ごしていきましょう。

 お父さん、お母さん、頑張れ。

 

 

 

             学院長・園長 磯貝 曉成