初心忘るべからず

2023.05.01

 中村貞雄

 5月になりました。私にとっては、「やっと」という気持ちと「もう」という気持ちが入り混じった不思議な感じです。6年生をはじめ、どの学年の子供たちも気軽に「校長先生、頑張って」と言って声をかけてくれます。横浜英和小学校の子ども達の素晴らしいところです。やはり同じ小学校でも学校が違うと、こんなにもやり方が違うものかと日々戸惑いの連続でした(今も)。しかし、教育には正解がなく、方法(やり方)よりもそれぞれの学校が大切にしている教育方針や教育目標がいかに実現できるか、できているか、であると改めて感じています。そして、礼拝で子ども達にも話しましたが、「初心忘るべからず」で、4月当初の謙虚で真剣な気持ちを持ち続けていくことが、これからも重要であると自覚しています。一方で横浜の街にはまだ馴染めていません、、、。1年生の子ども達もだれも泣く子がなく、私より早く学校生活に慣れたのではないでしょうか。

 さて5月は、新緑や初夏の花が美しく、夏の気配を感じられる季節になってきます。キリスト教では、「母の日(5月14日)」や「ペンテコステ(5月28日」」が行われますので、教会にぜひ出かけてみてください。5月が旬の野菜と果物を挙げます。たけの子、サヤエンドウ(絹さや)、グリーピース、そら豆、アスパラガス、新ごぼう、新玉ねぎ、イチゴ(露地物)、ビワ、梅、サクランボなどがあります。皆様は、旬の野菜と果物、いくつ知っていましたか。良し悪しは別として、今の子ども達には「旬」という字が存在していないように思います。それは、冷凍保存技術やハウス栽培などにより、季節を問わず1年中市場に出回っていることが大きな理由だと思います。私がまだ子どもの頃には、この季節、この時期に、これを食べよう、楽しもうと考えていた事がたくさんありました。春夏秋冬、四季のある国日本に生まれて、自然や行事、食べ物などで季節を感じることも日本文化の1つだと思っています。

 5月8日(月)から、ようやく新型コロナウイルスが、季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行されます。2020年3月の一斉臨時休校から丸3年。これは、本当に長かったです。もちろんコロナウイルスが、この地球上からなくなったわけではありません。日本では、むしろまた感染者が増えるのでは、と言われています。しかし、とりあえず健康観察の検温入力は不要となります。今までのご協力、ありがとうございました。マスクについては、原則ご家庭の判断ですが、マスクは持参し、礼拝堂や体育館での集まり等では当面着用となります。まだまだ子ども達の学校生活においては、安全、安心を優先いたしますので、これからもご理解、ご協力をよろしくお願いします。コロナにおいても「初心忘るべからず」です。