【6、7月の生活】

2016.07.15

探  求

 1学期の園生活も残り少なくなってきました。この2ヶ月余りの子どもたちの姿をふり返ってみると、微笑ましさも健気さも感じます。新しい環境を自分のものにしてきた子どもたちは、その中でいろいろなことにチャレンジしています。

 子どもたちが夢中になって遊んでいる姿は実に美しいと思います。高い枝の木の実に手を伸ばす子ども、花びらをすりつぶして色水をつくっている子ども、ダンゴムシを掌にのせて見つめる子ども、スコップで穴掘りに忙しい子ども、水と戯れる子ども、床に頬をつけるようにしておもちゃの汽車を走らせている子ども、ままごとのキッチンで料理中の子ども、大きな箱積み木を抱えて建築中の子ども、色や形を楽しみながら描く子ども、走る子ども、踊る子ども・・・彼らの表情は、時にはこだわりの職人のようであり、時には実験室の研究者のよう。彼らの遊びを支えているのは、「不思議だな」「どうしてだろう?」「おもしろい!」「やってみたい!」「ためしてみたい」という好奇心であり、探求心の芽生えでもあります。子どもたちの中にあふれてくるこれらの気持ちを大切に関わることが、「子どもを大切にする」ことだと思います。

 子どもたちは遊びの中で、やってみることで、「わかった!やっぱり思ったとおり!」や「あれ?どうしてだろう。ちがった!」「今度はこうしてみよう!」等々の経験をし、さらに好奇心、探求心を培っていくのでしょう。

 「探求心」はいつか「探究心」となって、彼らの人生を豊かにしていくことでしょう。

毎日の一歩一歩、「今」を大切に歩んでいきましょう。

 

園長  菰田とみ子