【1~2月 園長だより】

2021.01.19

つながる

 私たちは、今2021年の旅の始めに立っています。コロナ禍で全世界が混迷の中にあっても、私たち大人がこうありたいという希望を持ち続けたいと願うものです。科学の進歩で宇宙旅行も可能な時代になり、生活の豊かさは留まる事を知らない時代になりました。しかし、1年以上前から世界中を震撼させている新型コロナウィルスが、新年を迎えた日本でも猛威を振るっています。感染者数が増えていく中で、慣れてきている事に恐ろしさを感じています。

 幼稚園の生活はコロナ対策を第一に、その時々に応じて保育計画を変更しなければならない状況の中にあって、保護者の温かいご協力を頂き感謝致します。昨年の中頃は多少改善が見え、保護者参加の親子遠足だけは、学年毎に全学年実施出来ました。

 今、殆どの行事が中止と決定している中で、年長さんの卒業遠足だけは、教職員一同なんとしても実施したいと願い、各方面の専門業者にも問い合わせ、安心・安全を第一優先に、実現可能な方向を探りましたが、それすらも諦めざるを得ない状況であると最終判断致しました。

 コロナ禍の中で、平常実施している保育内容・種類の何分の1程度しか実施できない状況でしたが、子どもたちは幼稚園に登園すると、笑顔で駆け込んで来ます。マスク着用、検温、手洗いは当然ですが、衛生管理を徹底し、より安全性の高い選択された遊びを中心に笑顔で遊んでいます。

子どもたちの笑顔に先生たちの笑顔が響き合う横浜英和幼稚園の園生活は、長い年月「創立140周年」のつながりの重さを感じます。

 幼い子どもたちがやがて大人に成長するのは、遠い将来のようですが、険しい道でも雄々しく歩んで行けば、それは子どもたちの大きな栄養となる事と思います。今の子どもたちをしっかり見つめながら、大人である私たち自身も育ちながら、次世代につなげることを課題として、それぞれの道を歩む年の始めでありたいと願っています。

 園長 滝沢秀行