中村 貞雄
我が子が好きな事や関心を持っていることに対して、最初は感心していたはずが、「それって将来何につながるの?」と言う問いや、自分の子と周りの子どもと比べて一喜一憂してしまうことはありませんか。
昔、親に言われ受験のために大好きな音楽をやめたり、コンクールで賞を取るために他のすべてを我慢する友達がいました。そもそも「将来や未来のために今を犠牲にする」と言う考えには、注意が必要だといいます。こちろん、勉強やスポーツ、習い事に子ども自身が楽しさを感じているのなら、それはその子にとって充実した「今」になります。しかし、それが親からの促しである場合、現在の犠牲からは何も新しいものは生まれないかもしれません。ある種の「押しつけ」にならないように、「将来につながるかどうか」で判断しないことが必要です。
今の子ども達が10年、20年後の社会では、学ぶべき内容そのものが変わっている可能性があります(きっと変わっています)。私たち大人がかつて「親の言っていることは古い」と感じたように、何が知識や技能となるかは時代によって大きく変わるのです。だから大人は「学ぶべきこと」や「正しさ」を固定せず、むしろ子どもと一緒に考える姿勢が必要かもしれません。正解か不正解かを求めすぎず、「子どもと一緒に楽しむ」「同じ目線に立つ」ことが大切だと思います。子どもが大切にしていることを見極め、学び、成長していく様子を広い視野で見守ること、このことが子育てをもっと楽しくすると思っています。そして何より、「きっとこの子は、何かを学んでいる最中なのだ」と、愛を持って親が信じてあげることなのではないでしょうか。
青山学院横浜英和小学校の2026年度が始まります。ピカピカの1年生を迎え、子ども達も教職員も、そして保護者の皆様も希望に満ちた新しい年のスタートです。今年度も青学英和の教育活動にご理解、ご協力、お支えをよろしくお願いします。