父の日に考える

2026.06.01

 

中村 貞雄

 

この数年、公園にお父さんが子どもを連れて、という光景をよく見かけるようになった気がします。子育てを分担するのが当然の時代になったので、お父さんが子どもと遊ぶ姿は珍しいことではなく、むしろ頼もしく見えます。今から約40年前に、ある防虫剤メーカーのCMに「亭主元気で留守がいい」、栄養ドリンク剤のCMに「24時間戦えますか」というコピーが一世を風靡しました。当時はまさにバブルが始まった全盛期時代。お父さん達は昼夜なくがむしゃらに働き、一向に家庭を顧みなかった(?)時代でもありました。

国連児童基金によると、子どもの幸福度ランクで日本の子どもは38カ国中20位(2020年)という報告がありました。内訳をみると「身体的健康」は1位ですが、「精神的幸福度」がワースト2位。幸福度のトップはオランダです。オランダは、子どもの9割が自分の生活に一定程度満足している国です。それは、週1日父親が仕事を休み、子どもと過ごす「パパの日」が定着しているからだと言われています。

「パパダフ」という「パパの日」は、オランダが約30年かけて行ってきた働き方改革です。つまり、土日などに母親をねぎらう「休日スペシャル」的なものではなく、日常生活の一部として父親も母親もどちらも子どもとの時間を大切にする働き方で、それは、週4日勤務という勤務体系を取れるからなのです。週に1日、父親が仕事を休み子どもと過ごす。子どもと自分の時間を優先するため「パパの日」が根付いていると言います。もちろん夫婦ともに会社が休みの土日は、家族一緒に過ごします。

子どもと父親の関係は、一緒に過ごす時間が増えると改善すると言われています。日本では「パパの日」を導入するのは難しいことだと思いますが、子どもの幸福度を上げる別のやり方があります。それは、『朝食は必ず家族一緒に取ること』だそうです。子どもの幸福度アップにつなげてみてください。