中村 貞雄
10月になりました。実りの季節、食欲の秋です。ところで皆さんは、「エンゲル係数」をご存じでしょうか。家計の消費支出に占める食費の割合を示し、「豊かさ、貧困の指標」と言われているのが「エンゲル指数」です。2025年には28.6%と、44年ぶりの高水準となりました。総務省の家計調査(2人以上の世帯)を基に作成しているもので、エンゲル係数=食料費÷消費支出×100で表され、「経済的なゆとり」を表す指標と言われています。食料費は、生活するうえで優先順位が高い品目のため、一般的にエンゲル係数の数値が上がると生活水準が下がり、数値が下がると生活水準が上がると言われています。
エンゲル係数は、欧米の先進国を中心に近年、じわじわと上がる傾向にあります。ちなみに日本に次いでエンゲル係数が高いイタリアでは25.7%。英国21.8%。ドイツ18.9%。米国は16.3%ですが、海外主要国と比べても、日本は最も高い水準です。では、どうして日本のエンゲル係数はこのように高いのでしょうか。
要因1:高齢化が加速し、世界1の高齢大国⇒高齢世帯は少ない年金や貯蓄の取り崩しなどによって生計を立てることが多いため、暮らしに欠かせない食費の割合が高くなる。要因2:円安の進行⇒穀物や食品の原材料の多くを輸入に依存しているため、円安による食品の高騰。要因3:所得水準の実質的な低下⇒年収400万~500万以下の低・中間所得者層が大幅に増加している。要因4:世界的な気候変動による不作⇒異常高温や干ばつ、豪雨などの気候変動によって農産物の収穫量が減少し、食料品が高騰。要因5:日本の食料自給率の低水準⇒日本の食料自給率は38%と欧米の先進国と比較すると低い。また、農業従事者の高齢化と後継者不足も深刻な問題となっている。
4~6年生の自然学校は、清里高原のKEEP自然学校で実施しています。KEEP自然学校での食事は大変美味しく、しかも地産地消とのこと。日本のエンゲル係数を下げ、生活水準を上げるために私たちができることは、小さなことですが無駄をなくし、輸入食料品に頼らず地産地消のように日本の良いものに目を向けることで、日本経済が良い循環になれば、、、と素人の私は考えています。
2026年度も折り返しです。どうぞ、後期の教育活動もよろしくお願いします。