地球外知的生命

2025.06.02

中村 貞雄

 スピルバーグ監督のアメリカ映画「E.T.」。皆さんはご存じでしょうか。1982年公開なので今から43年前。まだ生まれてない方がほとんどだと思います。私がこの映画で一番気に入っているのは、自転車で空を飛ぶシーンですが、この映画で初めて「地球外知的生命体(エキストラ・テレストリアル、略してE.T.)」という名前を知りました。

夜空を見上げてみると、春の星たちは西に傾き、東の空には夏の星が表れています。きれいな星空を見るには、夜空の透明度が優れている冬も良いのですが、実は大気が安定している夏も適していると言われています。私たちの銀河系には、2000億個の恒星があり、その中で私たちの太陽に似た恒星は、およそ半分の1000億個。生命をはぐくむのに都合の良い強さと色を併せ持つ光を放射している恒星は、さらにその半分の500億個くらいだと推定されています。そして、生命が存在できる環境にある惑星系を持つ恒星は、2.5億個程度とのことです。

こうして考えてみると、私たち地球人が、いまだに地球外知的生命体(E.T.)と出会えていないのは(と、私は思っています)、地球文明がいまだ太陽系内に留まっているためなのか、それとも、他の星の地球外知的生命体文明も未発達なのか、いずれにしても今は、地球人類は銀河系で孤独な存在なのです。

週末や夏休みに星がきれいに見える場所に出かけて、親子でしばらく日常を忘れ、地球外知的生命体などについて思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。未知の世界に夢を描けると思います。出かける前に「E.T.」の映画を見ていくと更に楽しめること間違いなしです。