中村 貞雄
文部科学省は、毎年4月に全国の国公私立の小学6年生と中学3年生およそ200万人を対象に「国語」「算数・数学」の2教科で全国学力テストを実施しています(本校は参加していません)。併せて、生活や学習習慣について調べるアンケート調査もおこなっています。
2年前の全国学力テストになりますが、生活や学習習慣のアンケート調査結果で注視したいことがあります。それは、ICT機器の活用です。ICT機器を週3回以上活用する児童生徒は9割を超え、各教科の正答率も高い結果が出ている一方で、問題は、1日当たりのゲーム時間やスマホ等の使用時間です。1時間以上と回答した割合は小学校、中学校共に7割以上、SNSや動画の視聴時間は小学校で5割、中学校で8割弱が1時間以上と回答がありました。さらに、3時間以上と回答したのは小学6年生で21%、中学3年生で32%に上り、利用時間が長い児童生徒ほど各教科の正答率が低かったそうです。一方、ゲームは「全くしない」、SNS・動画視聴は「30分より少ない」と回答した児童生徒の正答率は高い結果となりました。
この結果からICT機器の活用については、今後も使い方や時間等を含めた有効活用を学校でも検討していく必要があると考えています。一方、ゲームやインターネット、SNS、動画視聴などのスマホ使用については、各ご家庭で考えてほしい課題です。実は、スマホ等を毎日常用している子ども達の脳発達が、大きく損なわれていることが科学的に検証されています。特にスマホは、小さく軽く、いつでもどこでも手軽に持ち運ぶことができます。しかし、このスマホが子供たちの学力を「破壊」しているという研究結果を受け止める必要があります。諸外国(オーストラリア、フランス、ドイツ、スペイン、イギリス、ギリシア等)ではすでに、16歳未満のSNS禁止や禁止の検討を始めています。詳しいことは、またお伝えしたいと思います。