本校小学校が青山学院大学の系属校となって
2019.08.31
2020年4月より横浜英和小学校の校名が『青山学院横浜英和小学校』となります。一貫校である横浜英和中学高等学校が青山学院大学の系属校となったことから小学校もまたその流れのもとに系属校となりました。
しかし、青山学院大学と横浜英和小学校が系属校となったことには、もっと大きな意味のあることを青山学院院長先生と話し合いました。ここではその意味とは何かを改めて考えてみたいと思います。
初等教育の小学校の教育目標は、知識の習得にあるというよりも、一人ひとりの心の育ちを促すことにあります。
横浜英和小学校は、創立以来「心を清め 人に仕えよ」に表されるキリスト教精神に基づく人の生き方を、体験を通して学び、豊かな精神性を培うことを大切にしてきました。
一方大学での高等教育は、広くかつ高度な知識を基礎として研究を深めて行きます。研究する大学生に初等教育時代に培われた豊かな人間性があってこそ、次の新しい時代を作り出す人となっていくものと考えます。また、横浜英和小学校で豊かな心を培った者が、青山学院大学に進学していくことを願っての系属校化なのです。青山学院大学はそのような学生を求めているのです。こういうわけで横浜英和小学校と青山学院大学とが系属校となる協定が結ばれたのでした。(小学校だより7月号掲載)
青山学院大学との系属校となり、小学校にどのような夢が実現していくのかを語ります。
大学との系属ならではの企画を考えています。来年度からの実施も視野に入れながら2年計画で具体化を図っていきたいと願っています。
1.相模原キャンパス(理工学部)との教育交流(理科の楽しさを伝えたいとの大学の願いから)
2.大学体育会クラブ部員による小学校の体育授業指導(関西学院大学体育会と関西学院初等部との交流の手立てに倣って)
3.大学教育課程課との連携(青山学院大学の学生による本校小学校での教育実習、また行事「4・5年自然学校(ラボランド黒姫)」等のアシスタントを小学校教師を志望する青山学院大学の学生に応募の機会を設ける)
4.英語圏外からの留学生と6年生との交流(留学生一人と本校小学校6年生二人との身近なコミュニケーションタイムを設ける)
5.ハンドベルクラブの交流(青山学院・横浜英和・浦和ルーテルとの合同練習・発表会の希望が大学宗教部から出ている)
その他、教員のためには、
6.青山学院初等部と英和小学校との教員交流(1日あるいは数日の密着研修・担任学習生活指導・専科教科研究等を計画する)
7.聖書科教師の交流(教科指導・宗教活動・道徳等についての学習会を設ける)(学院ニュースレター2019.7号掲載)
横浜英和小学校がこれまで行ってきた教育内容・活動が、青山学院大学の系属校となったことによって変わるということではありません。むしろこれまでの横浜英和小学校のめざす教育が評価されての系属校化です。この教育内容にさらに青山学院大学の教育との連携が加わり、ますます充実した小学校教育を目指してまいります。
なお、中学校への進学については原則的にこれまでと変わりません。
小学校校長 磯貝 曉成