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横浜英和学院ステューデントセンターがウッドデザイン賞2024を受賞

2025.07.21 在校生の方へ
有限会社 鈴木アトリエ一級建築士事務所が設計を手掛けた横浜英和学院ステューデントセンターが、ウッドデザイン賞2024を受賞いたしました。
この賞は、木の良さや価値を、デザインの力で再構築することを目的として、優れた建築・空間や製品、活動や仕組み、研究等を募集・評価し、表彰する顕彰制度です。
有)鈴木アトリエ主宰・神奈川大学 建築学部教授でいらっしゃる鈴木信弘氏より、オリーブホールの木組みについてお伺いしました。
「オリーブホールの屋根は「レシプロカル(reciprocal)」つまり小径材同士の“もたれ合い”によって成り立つ、独特な構造となっています。
このアイデアはレオナルド・ダ・ヴィンチの著作の中で見つけたものです。もともとは、川に橋を架ける際、手元に長い材がない場合でも、短い棒同士をお互いに“もたれさせる”ように組み合わせることで、橋を渡すことができるという考えに基づいています。
この構造は、どれか一つの材が欠けても成立せず、すべての材が組み合わさることで初めて成り立ちます。
たとえ一人ひとりは小さな存在であっても、皆が力を合わせることで、はじめて大きな空間をかたちづくることができる——。そのような象徴的な意味を込め、生徒の人数とほぼ同数の杉材を用いてこの屋根を構築しています。」