10月23日(木)3、4時間目、高校文化講演会が行われました。
今回は「ガザはいま」と題し、「認定NPO法人パレスチナ子どものキャンペーン」の中村哲也氏に講演していただきました。「認定NPO法人パレスチナ子どものキャンペーン」とは、現地職員が中心となって、現地の市民団体と共に子どもたちへの継続的な人道支援を行っています。
2023年10月から続くガザでの未曽有の人道危機では600日間で、5万6千人以上のパレスチナ人が死亡し、約13万人が負傷しています。パレスチナ自治区ガザ地区の惨状は「すでに限界を超えている」と中村氏は訴えます。パレスチナでは人口の半数は16歳以下の子ども、中東全体では七割が25歳以下の若者です。病院や学校といった生活インフラへの空爆が相次ぎ、水、食料、医薬品も不足しています。
ガザで炊き出しや生活物資の支援を行う中村氏は、現地スタッフから届く終わりのない惨状を伝え、「紛争の激化から1年、ガザで何が起きているのか、そして日本にいる我々にできることは何なのか」を問いかけられました。中村氏は、ご自身のガザでの支援活動経験に基づき、現地の方の動画を交えながら、詳しくお話しくださいました。
【生徒の声】
「実際に現地で支援活動に従事した経験に基づくお話で、水が足りないこと、年齢が近い子どもたちの現状に胸が痛みました。」
「最も危険な状況にあるパレスチナの子どもたちが、遠く離れた日本の平和を気遣う動画を見て、胸を打たれました。安全な場所にいる自分たちが、彼らの思いに応えるためにも、平和についてもっと真剣に考え直す必要があると思いました。」
「侵攻前後の現地の生活を比較していただき、その変化に衝撃を受けました。教科書で学ぶ知識以上に、現地の方々の生の声には、言葉では表せないほどの重みと現実味がありました。」
「現地での惨状を目の当たりにして、パレスチナの子どものためにお祈りしようと強く思いました。」
