21日（金）中学校2年生を対象に「国境なき医師団」の活動に関するキャリア塾が行われました。

「世界といのちの教室」と題し、国境なき医師団の活動についてや世界で起きている命の危機や医療援助の必要性などについてお話を聞きました。また、グループごとにディスカッションも行いました。国境なき医師団の医師になったと仮定し、人道援助の現場で直面する命の選択について話し合い、発表をおこないました。お互いの意見を尊重しつつ、「もしも自分だったらどんな選択をするか」を一人一人真剣に考える貴重な機会を持つことができました。

活動は、紛争地や医療が届きにくい地域で行われるため、活動に参加するスタッフは、日々難しい倫理的な選択を迫られています。医師や看護師といった医療職だけでなく、非医療職が現場でどのような役割を果たしているかという点も知ることができました。現場での複雑な状況に対応するためには、チームで徹底的に話し合いながら、最善の道を探る姿勢が不可欠であることが伝えられました。

生徒より「世界で起きていることを実際の写真でリアルに知ることができてよかった。」「多くの人を助ける仕事はかっこいいと感じた」「平和の大切さを改めて考えた」の声が聞くことができました。

この学習を通じて、国際的な支援活動の現実を知るとともに、「世界に起きていることを知り自分事として捉える」貴重な機会を得ました。