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礼拝奨励集「しるべ」の発刊

2026.03.18 在校生の方へ

教師による礼拝講話と、宗教委員の作文をまとめた礼拝奨励集『しるべ』が完成しました。

本校の宗教教育の柱となるこの一冊より、宗教委員長と教員のメッセージの抜粋を紹介します。

 

宗教委員長 編集後記より

宗教委員として活動する中で、礼拝の時間が学校生活においてどのような意味を持っているのかを、以前より深く考えるようになりました。

日々の生活は忙しく、私たちは目の前の課題や予定に追われがちです。しかし礼拝は、一度立ち止まり、自分自身や周囲の人と向き合う時間を与えてくれます。高校2年生となり、進路や将来について考え始める中で、思い通りにいかないことや不安を感じる場面も増えてきました。そのような時、すぐに答えを出そうとするのではなく、静かに心を整えることの大切さを、礼拝の時間から学んでいるように思います。

礼拝で聞く言葉や讃美歌は、その瞬間には十分に理解できなくても、後になって心に残り、ふとした瞬間に思い出されることがあります。その積み重ねが、自分の考え方や行動に少しずつ影響を与えているようにも感じます。

こうした経験は、今の自分だけでなく、これから先の選択にもつながっていくはずです。この『しるべ』を通して、宗教や礼拝が日常の中に自然に存在し、心の支えとなっていることを感じてもらえたらうれしいです。

宗教委員としての経験を通して得た気づきを、これからの学校生活や将来に少しずつ生かしていきたいと考えています。目に見える成果だけでなく、「心の在り方」を大切にする姿勢を忘れずに、これからの日々を自分なりに歩んでいきたいと思います。

 

教員による「あとがき」より

今年度の『しるべ』を締めくくるにあたり、混迷を極める世界情勢と「命の尊厳」について思いを綴りました。パレスチナでの悲劇や排外主義の広まりなど、今、私たちは「命に序列をつける」という危うい風潮に直面しています。

ノーベル文学賞作家ハン・ガン氏が描いたように、人間の残酷さと尊厳は、今この瞬間も世界各地で「現在形」として衝突し続けています。こうした暗闇のような現実の中で、私たちはどこに希望を見出すべきでしょうか。

「あなたのみ言葉は、私の足のともしび、私の道の光です。」(詩編119:105)

聖書の言葉やイエスの歩みは、私たちが進むべき道、そして「希望は失望に終わることがない」という確信を指し示してくれます。この冊子が、未来を明るく照らす主の働きの一翼を担えるよう、心から願っています。