7月16日(木)の放課後、本校の図書館にて「ライブラリーカフェ」が開催されました。
ライブラリーカフェは、図書館を会場に飲み物を手にしながら、教職員のこれまでの人生経験を共有し、アットホームな雰囲気で学校生活や将来について考えるイベントです。
今回は数学科教諭、中1担任と多忙ながら本校のICTを中心となって支える横井先生。
生徒たちにとって身近でありながら、普段の授業とはひと味違う横井先生の歩みや考え方に耳を傾けました。
横井先生が教員を志したきっかけは、中学時代の美術の先生との出会いでした。その先生は妥協を許さず、ありきたりなアイデアは突き返す厳しさを持つ一方で、生徒一人ひとりと向き合い、個性をとことん引き出そうとしてくれたそうです。自分という人間を親身に見つめてくれた先生の姿勢に感銘を受け、「数学を武器に、生徒の個性を引き出せる教師になりたい」と決意されたそうです。大学時代は自主ゼミの開講、教職実地研修、個別指導塾でのアルバイトなど、夢の実現に向けて泥臭く努力を重ねた日々について語られました。
また、ご自身のキャリア選択を振り返る中で、学校現場のICT化が急速に進んでいた時期の教育実習に触れ、「自分の経験則を捨てる勇気が必要だと学んだ。過去の成功体験に固執せず、教員自身が常に学び続ける姿勢を持つことが大切!」と痛感したエピソードが印象的でした。
生徒からの勉強法に関する質問では、横井先生から予習の大切さが語られました。「予習は授業の解像度を劇的にあげてくれます。教科書、問題集、ノートを広げて『ここが分からない』と頭を悩ませている時間こそ、実はとても楽しくてワクワクする瞬間です」解き方がすぐ分からないからこそ知的好奇心が刺激される、という先生らしい視点が垣間見えるエピソードでした。
お話の最後に、急速に普及する生成AIとの付き合い方について、「大変な思いをして自らの手で生み出したものづくりの面白さを、まずしっかり知ってほしい。そのうえでデジタル技術を上手に活用し、『良い意味でサボる』術を身につけていってほしい」
生成AIに依存して思考や成長の機会を奪われるのではなく、アナログな苦労や体験を経たからこそデジタルツールの価値を正しく活かせるという本質についても触れました。
横井先生が紹介された2冊は『浜村渚の計算ノート』『シン・読解力』でした。気になる方はぜひ図書館で手に取ってみてください。
講演後の質疑応答ではフランクな質問にも誠実に答えてくださり、参加した生徒たちからは以下の感想が寄せられました。
「先生の成功体験だけでなく失敗談も聞くことができ、挑戦することの大切さを学べました。」
「予習の工夫について質問に答えていただき、『わからない』を『楽しい』に変える思考で、夏休みの数学学習を頑張りたいです!」
「一人ひとりに親身になって教える先生の姿勢にとても共感しました。日常の質問にも丁寧に答えてくださり、本当に感謝しています。」
「先生のようにたくさんの挑戦をして、自分の将来につなげていきたいです。」
横井先生の素顔や人生の歩みに触れ、生徒たちにとって自分の生き方や学び方を見つめ直す機会となりました。
