高校の全校集会にて、夏季休業中に実施されたスウェーデン研修プログラムの発表会を行いました。
今回の研修では、持続可能な社会づくりを大きなテーマとして掲げ、現地の先進的な取り組みや生活文化について学びを深めてきました。
発表ではまず、SDGs(持続可能な開発目標)に対する意識についての話がありました。日本ではSDGsの認知度が約75%に達しているものの、知っているだけで終わらせず、実際に「行動」へ移すことが次の重要なステップであると提起されました。
現地での体験として、環境配慮と循環型社会の具体例が多く紹介されました。
スウェーデンでは「ゴミではなく資源」「捨てるのではなく循環する」という考え方が街全体に定着しています。紙やプラスチック、生ゴミなどの細かな分別に加え、スーパーでペットボトルを返却すると1クローナ(約17円)が戻るデポジット制度や、ソーラーパネルの電力でゴミを自動圧縮するゴミ箱などが導入されています。回収されたゴミから発生する熱エネルギーやバイオガス(バナナ1本分で約10m走行可能)は、電気やバス・トラックの動力として有効活用されています。さらに、宿泊した環境ラベル認定ホテルや市の施設では100%再生可能エネルギーが使用されていることも報告されました。
また、環境面だけでなく文化や教育における学びも共有されました。仕事や議論の場であっても無理をせずリラックスして休憩を取る「フィカ(Fika)」の文化や、幼稚園から子どもたち自身が主役となって学校の環境改善を話し合い実行する「グリーンフラッグ」という教育プログラムが紹介されました。街中にはLGBTQ+の多様性を象徴する虹色のベンチや、精神疾患への理解を示す黄色のベンチが置かれるなど、多様性と包摂性を大切にする姿勢も印象的に語られました。
発表の締めくくりとして、北欧の先進事例を見る中で培った視点を生かし、今後は家庭や学校生活の中でも持続可能な生活を意識して行動していきたいという抱負が述べられ、生徒一人ひとりが身近なところから行動を起こすきっかけとなる報告会となりました。
